今日、日経平均株価が反発し9,000円代に回復した。
もしこのまま日経平均株価が落ち続けたら、本当、やばいんじゃないかと思ったが、持ち直したということは、原発事故にもどうやら明るい兆しが見えてきたんじゃないかと思う。
それにしても、福島原発事故、今後いったいどうなるのだろうか?
大惨事に陥らなかったとしても
すでに放射能に汚染されてしまった福島県浜通り地方は、今後、人が住めない土地になってしまうのではないか?
震災で被害を受けた人は元の土地に戻り再度生活をはじめられる。
しかし、原発に汚染された地域に住む人は、難民となって地方をさすらわなければいけない。
原発事故は、貴重な国土を半永久的に失い、多くの難民を生みだす。
そしてさらに怖いのは、放射線による病気の多発だ。
放射線は目に見えない。当たっても外傷が出るわけではない。
普通、危険地帯と言えば、高温で見るからに恐ろしげ、入れば体全体を焼かれ即死するような場所を指す。
しかし、放射能汚染地帯に入って出てきても、一見、何も起こっていないように思われる。
しかし、いったん放射能汚染地帯に入ると、見えない炎で体全体まんべんなく焼かれてしまい、徐々に影響が表れてくる。
そしてその影響は、悲惨な病気という形で現れることが多い。
<グロい表現があるので注意>
東海村の臨界事故のように㎜とかμとかつかないそのままシーベルト単位の放射線を浴びると、人間は死んでしまう。
しかし、焼け死ぬとか、一気に細胞が破壊されそのまま死んでしまうとか、そうやってすぐに死ねればまだいい。
強い放射線を浴びてすぐは、少し日焼けした程度、めまいやら吐き気やら、体調が悪いのは分かるが、見た目は健常者と変わらない。
医療器具で調べてみても、内臓も筋肉も、一見、なにも変わらないように見える。
しかし、顕微鏡で細胞を眺めてみると中の染色体が破壊されている。
染色体の破壊は放射線のレベルによって変わってくる。
普通、問題となるガンを引き起こすレベルは、染色体を傷つける程度。
しかし、東海村の臨界事故レベルになると、染色体が完全に破壊され、黒いつぶつぶになってしまう。
そうなると、もう細胞は再生しない。
もし放射線が直接細胞を殺すなら、即死で苦しまなくてもいい。
しかし、放射線は細胞は殺さず、細胞の再生機能だけを破壊する。
人体の細胞のうち、免疫系の細胞と皮膚などの細胞は新陳代謝が激しい。
死んでは新しい細胞に入れ替わるから人体が維持されている。
それが死ぬ一方になったら・・・。
生きながら体が溶けだし、腐った果実のように体全体にカビが生えるようなもの。
まず、内臓の機能が破壊され、崩れた細胞が便として流れ出る。
便といってもうんちではない。臨界事故では緑色の液体だったそうだ。
あたかも内臓が溶け出し便として流れ出るような状況。
内臓が溶け出せば死ねると思いきや、内臓でも根幹の部分は失われず、周辺の新陳代謝が激しい部分だけ失われる。そのため死ねない。
事故前に作られた細胞が新陳代謝で失われるにつれ、皮膚がなくなり肉が露出する。体の器官も露出する。
表皮細胞の寿命は約2カ月。2カ月で完全に皮膚を失ってしまう。
さらにその肉から絶えず体液が染みだし、免疫がないためカビが生える。
それでも死ねない。
新陳代謝の活発なものから失われていき、新陳代謝の遅いものは最後まで残る。
人体って、生命の根幹にあるものほど新陳代謝が遅く、周辺にあるものほど早い。
だから、生きながら体をバラバラにされ、しかも、それでも生かされているような状況。
表現は悪いが、体が半分とろけたゾンビのような状態になりながらも、死ねないという最悪の状況だ。
東海村の臨界事故で一番多くの放射線を浴びたと思われる従業員の方は、2カ月近くとろけるゾンビの状態で、想像を絶する苦痛を受け、ようやく死に至った。
普通、生き物はこんな死に方をしない。
そもそもそんなに強い放射線は地球上に存在しなかった。
ありえない状態だから、生命がおかしくなってしまい、ありえない死に方をする。
臨界事故の被害者には、ガン患者に使うモルヒネの100倍強い麻薬を使い、痛みをとろうとしたそうだ。
ここでは画像は公開しないが、興味ある方は検索してみるといい。
とてもじゃないが正視できない。
最初に強烈な例を書いたが、これは一般的ではない。
これは強烈な放射性物質からありえないほどの放射線を浴びてしまったケースであり、たいていここまでの放射線を浴びることはない。
一番多いケースは、遺伝子に傷がつき、癌が多発することだ。
目に見えない。においもない。しかも、汚染されても一見分からない。
放射線の恐ろしさはそこにある。
今回の事故の一番恐ろしいところもそこにある。
事故が収まり、周りは汚染されてしまったが、一件落着。
ぱっと見、平常に戻ったかのように思える。
しかし
急にガン患者が増えたり、白血病で死ぬ人が多発したりする。
その他にもさまざまな病気が多発する。
もし放射線が目に見える恐ろしげなもので、その害がやけどみたいに目に見えるものなら
ぱっと見、やばいんじゃないかと分かる。
しかし、放射能汚染地帯は
ゴーストタウンを見て、なぜここに人が住んでいないのかな?
って思える程度。
放射線による影響は、帰ってからじわりじわりと人体をむしばむ。
放射線の危険性は見えない分かりにくいところからなかなか認知されにくい。
それにつけこみ危険な原発を開発してきた業者の責任は大きい。
これほど扱いにくいエネルギーを実用化しようなんて無茶苦茶だ。
しかし、放射線は、見えない、分かりにくい、直接の恐怖を与えない。
問題が起こっても風土病になってしまう。
それらのため、何度、危険な状態に陥っても原発が減らない。
恐ろしいことだ。
放射線の恐ろしさを知れば知るほど
もう原発はいらないとしみじみ感じる。
※俺は放射線に対し聞きかじりの生半可な知識しかありません。何かおかしな点があればコメントに書き込んでいただけるとありがたいです。